事業内容
すべての人が ぶらぶら歩きを楽しめる社会を実現したい。
この志のもと、私たちの事業は、街の点字ブロックを「AI社会インフラ」として蘇らせるプロジェクトです。
日本全国いたるところに設置されている点字ブロックは、日本人の発明による世界に誇る、歩行時の安全安心を確かなものにする社会インフラです。ただでさえ取り残されがちな、視覚障害者のみなさんが単独で外出する際には、なくてはならないものです。
しかしながら、点字ブロックからの情報は、「進め」「止まれ」の2種類だけで、ここがどこなのか、この先に何があるのかがわかりません。また、弱視者の誘導路の役割を果たすべき点字ブロックが、目立たない色で設置されていたり、転倒した際に危険な金属製のものだったりと、莫大な投資に見合う効果を発揮しているのかは疑問です。
また、点字ブロックへの認識不足から、点字ブロック上に平気でものが置かれて、歩行のための通路が遮られていたり、車いすやベビーカーを利用する人にとっては「邪魔者扱い」になっているのも事実です。
私たちはこの課題を解決するために、スマホをかざして音声情報を取得する「コード化点字ブロック」によるAI音声情報案内サービスを開発しました。既存の点字ブロックを、視覚障害者のみなさんが単独歩行に活用し、また、一般市民のみなさんにも観光や防災情報を取得するために活用していただき、「誰も取り残さない街の、みんなの社会インフラ」として蘇らせます。
既存の注意喚起点字ブロックに、コード番号を表す突起部分の着色と、進行方向を認識する直角三角形のマークを施し、コード化点字ブロックを作成します。突起部分には、予めコード番号が設定されており、着色された突起のコード番号の合計値が、そのコード化点字ブロックのコード番号となります。上記右図のコード番号は、1+2+128=131となります。
コード化点字ブロックの特徴は以下の8点です。
1.利用者の進行方向に対応した、4方向からの音声案内を行うことができます。
2.登録可能な情報の種類は、エリア毎に3000万種類の登録が可能です。
3.登録情報はサーバー通信により提供され、音声情報のみならず様々な情報登録が可能です。
4.アプリはスマホにインストールするだけで、誰もが簡単に使えます。
5.既存の点字ブロックへのマーキングとなり、低コストかつスピーディーな設置が可能です。
6.音声案内の情報は、いつでも、どこからでもフレキシブルに変更することが可能です。
7.利用者が必要としている情報の登録が簡単にでき、多言語対応も可能です。
8.方向マーカーの最鋭角を矢印に見立てて、避難所方向に向けて設置することにより、緊急 避難を必要とする際の、視覚的な標識として活用することができます。